2か月休業って何するの?

ごあいさつ

仙川に突然誕生したベースベーカリーは、皆さんの愛情をいっぱい頂きながら、今年で3年目の夏を迎えることができました!ありがとうございました。

皆さんとの会話を楽しみながら、アイデアやリクエストを頂きながら、感想やアドバイス、生産者さんへのメッセージまで頂きながら、焼きたいパンだけを好き勝手に焼かせ頂けている事は、本当に、本当に、これ以上ないほど幸せな事で、ありがたい事です。

早朝オープン、午前閉店、週3営業、、、
食パンもクロワッサンもサンドイッチも、総菜パンも小さなパンも焼かないパン屋が、今日まで愛されてきたのは、まさにキセキのようなお話です。

心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました

2ヶ月休業の理由

「パンが美味しいパン」を探究してきたベースベーカリーが、発酵という分野を試行錯誤する時間は十分に頂いてきました。4年目に向かうここから先は、発酵の更なる深みを探求しつつ、パン生地がパンになる「最後の難所」に手をかけます。
それは「焼き」と呼ばれる分野。「窯 カマ」です。
「最高峰の麦+最大限の手間」を表現する道具が「窯」で、休業の最大の理由です。

「使うべき窯」との出会い

  ベースベーカリーが使うべき窯とはどんな窯なんだろう?
この問題は長年考え続けてきた大きな事柄の一つでした。条件は3つだけ。
  1. 豊富なストーリ性
  2. 飛び抜けた蓄熱性
  3. 強力な個性
一見曖昧なこの条件こそが、Base Bakeryを支えるの窯への要望でした。
「休日は毎日朝から晩までオーブン探し」という不健康な習慣に苦情も聞こえてきた頃、その条件の匂いがプンプン漂う窯と出会う事ができました。が、、、想像以上&規格外。まさに一癖二癖では済まない筋金入りのクセモノ。状態はボロボロ。修理不能という理由で販売すら断られた2トン級。工房もこれを迎えるべく全面改修が必要になるという、まさにトンでもな始末です。

実は先日、可能性にかけて早速オーバーホール(完全分解整備)を始めたところ、一番大事な部分までが「ダメ」でした。made in Swedenと記されたこの部品をヨーロッパから輸入するだけで1か月。この部品だけで国内の中古オーブンが買えてしまう怖さ。。。
クセモノを強く希望し願った自分の根性と信念が、こんな形で早速試されるとは、、、
まさに夏の肝試しに最適な「窯」です。

ここ、PROJECT"B"には何を綴る

ベースベーカリーの再開を待って下さる皆さんと、プロジェクトの過程や様子をシェアしたい気持ちから、ここにブログを開設します。前途多難を皆さんと楽しめる場所になればと思っています。

更新は毎週土曜日を予定。
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暫くの間、お店は休業となり、ご不便ご迷惑をおかけ致しますが、ご理解ご協力のほど、どうぞ宜しくお願い致します。

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